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『ドラゴンクエスト3 HD-2D版』を購入!懐かしの冒険と新たな感動を語る

こんにちは、ファンリードnote編集長Nです。
今回は自社も仕事も全く関係ないんですが、同世代にはぶっささる話題を書いていきます。

私はいわゆるロスジェネ世代なんですが、ロスジェネ世代と言えばファミコンネイティブ世代でもあります。

ファミコンが我が家に来て以降、「ドンキーコング」「ゼビウス」といった様々なゲームを楽しんでいた中、1988年に「ドラゴンクエスト3」が発売された時のことを、今でも鮮明に覚えています。

発売日当日は家電量販店の前に長蛇の列ができるニュースが流れ、学校ではドラクエが買えたかどうかの情報交換をし、またソフト入手後は友達とどんなパーティを作るか話し合ったり、攻略本を隅々まで読み込んだりするのが日常でした。

そんなドラクエ3のリメイク版が、2024年11月15日に登場。

昔を思い出したくなった私はドラクエ3のリメイク版を購入し、当時の思い出を胸にプレイしてみた結果、懐かしさと新たな感動が見事に融合した、まさに「令和の『ドラクエ3』」だと感じました。

私はSteam版を購入。現代は家電量販店に並ばなくてもすぐに遊べる時代になりました…

今回はそんなファミコンネイティブ世代の私が、HD-2D版を50時間ほどプレイした感想をお伝えします。
同世代に少しでも共感頂けたら幸いです。

私の冒険の書
あのボスまで倒すと「ロト」の称号が付きます!

Steam版を手にした瞬間のワクワク感

ゲームのダウンロードが完了し、起動画面が表示されたのですが、4Kモニタなのにファミコン版をオマージュしてあえて荒いドットで表示される「DRAGON QUEST III」の文字。

一瞬現れるドット調のタイトル画面が、ファミコン版を彷彿させます

その後表示されたオープニング画面と、そこで流れる新アレンジの「ロトのテーマ」は、まさに心を掴む一曲。
ファミコン版で聞いたあのメロディーが、美しいオーケストラアレンジで蘇り、懐かしさとともに新たな世界へ誘ってくれるようでした。

ドット風のタイトル文字からのこのOP画面
昔から今に見事に昇華されてます

昔と今をつなぐ進化

グラフィックの進化には目を見張るものがあります。
今回プレイした2D-HD版は、「背景は3Dで操作するキャラクターは2Dドット絵」というスタイル。

昔の雰囲気を感じつつも今時の美しいグラフィックスを堪能できます

スクエニ作品だと、「オクトパストラベラー」などで採用された手法を活かして、アリアハンやナジミの塔、バラモス城など、見覚えのある場所が鮮やかに再現されています。
当時のドット絵の雰囲気をそのまま残しつつ、草木の揺れや水面の反射といった細部まで丁寧に描かれているので、新しい映像なんだけど、遙か昔に見たあの風景を記憶から呼び覚まさせます。

記憶の中のファミコン版

ファミコン版の『ドラクエ3』といえば、まず思い浮かぶのはその自由度です。勇者と3人の仲間を自由に職業選択できるシステムは画期的でした。
当時小学生だった自分には「遊び人」という職業がホントに存在するのか?と思ったりもしました(それを言ってしまうと『戦士』とか『魔法使い』も現代日本には存在しませんが…)。
「戦士3人に僧侶」「魔法使いだらけの変則パーティ」など、無限の組み合わせを試すことができました。また、「転職システム」でキャラクターを育成する楽しみもありました。

今では当たり前の言葉ですが、昭和の時代に「転職」ってなかなか先進的なシステムが実装されていたんですね…。

グラフィックは当然ながら8ビットのドット絵。シンプルながらも、アリアハンの緑豊かなフィールドやバラモス城の陰鬱な雰囲気が巧みに表現されていました。
音楽も忘れられません。
自分はドラクエ3の曲が好きすぎて、親におねだりしてCDを買ってもらい、CDジャケットの中に書かれていた楽譜でピアノ演奏をしていました。
BGMの中でのお気に入りは、ほこらの曲です。

ファミコン版との比較と新しい感動

ファミコン版での冒険は、自分で地図を描いたり、手探りで攻略法を見つけたりする楽しみがありました。
一方、リメイク版では大幅に改善されているのが、今時なのかなぁと感じました。

例えば、オートバトル。
ファミコン版では戦闘時にパーティ4人の行動を全部指示する必要がありましたが、今回は全員をオートバトルにすることが可能なため(個別指示もできます)、レベル上げなどでマップをウロウロしている時にサクサク進められます。

また、ルーラもバージョンアップ。
ファミコン版では、城や街などにはルーラで移動できましたが、塔やダンジョンなどに向かう時には、最寄りの城や街から都度移動する必要がありましたが、リメイク版では、一度行ったことがあるダンジョンや塔には、ルーラで移動可能。
仕事から帰ってきて、ダンジョンだけを攻略したいという時に、それまで長い時間かけて、まずはダンジョンに向かうという手間が不要。
社会人の私には、この「快適さ」はありがたい進化でした。

さらに、ファミコン版にはなかった、勇者の性格を決める性格診断というのがありました(これはスーパーファミコン版から実装されているようです)。

私がやった結果はこちら…

ま、まったくそんなこと微塵も思ってないんですけどね💦💦💦

また、ファミコン版には(恐らく)なかった主人公の父オルテガを回想する演出やキャラクターへの音声が追加されていて、ストーリーの深みが増した点も感動しました(具体的名称は避けますが、ボスの声が渋くて良かったです)。

ただし、Steam上での評価は…

と、ここまで個人的には大満足な感想ばかりを書いてきましたが、Steam上の評価を見てみると「賛否両論」だったり「やや好評」だったりと、かつて社会現象にまでなった作品にしてはちょっと残念な評価となっています。

私自身、小学生の頃に興奮した記憶とオーバーラップさせているから楽しめている部分だったり、当時プレイしたことがあるからストーリーに違和感を持っていませんでしたが、21世紀に考えるとどうかな?と思うストーリー展開が多々あります。
だって「父ちゃんが魔王討伐に行って帰ってこないからお前も行ってこい」と唐突に王様に言われても、いまひとつ納得感がないですよね。

あと、当時を踏襲したから仕方が無いのですが、戦闘システムも「単調で飽きる」という評価が散見されました。
こればかりは昔をどこまで残すか?というリメイク版ならではの悩みなのかもしれませんね…

みなさんも伝説へ…

『ドラクエ3 HD-2D版』は、過去の記憶をただ追体験させるだけでなく、新たな形で感動を与えてくれる、ファミコン版をプレイした私の同世代の皆さんには是非一度プレイしていただきたい内容でした。

当時を知らない皆様にも、「あの社会現象になった伝説のゲームってこんなだったのか」という体験するには十分やり応えあるボリュームだと思います。ぜひ、あなたもこの世界を再び旅してみませんか?
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