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もはや声はいらない?未来の会話はテキストが主役!

皆さまお世話になっております、ファンリードICTソリューション部です。

TVで気になるキーワードの特集をやっておりましたので、ご紹介と深堀り、感想を書いてみたいと思います。
今、若者の間で「テキスト通話」と表現されるアプリケーションが流行っているとのことです。
私からすると「テキスト ⇒ 通話?」となってしまうわけですが、テキストコミュニケーションの新しい形について少し探求してみたいと思います。


1.コミュニケーションの歴史

太古の時代から、コミュニケーションは人類の進化と密接な関わりがあり、社会や文化の発展に大きく寄与してきたと思います。

簡単にまとめるとこんな感じになるのではないでしょうか、

  • 言葉が存在しない時代は、ジェスチャーや表情といった手段で感情や意図を伝えるようになる。

  • 音声言語が発展し言葉が形成され、言葉を使った文化や社会構造が作られ受け継がれるようになる。

  • 象形文字のような文字という伝達手段が形成され、文字を何かに記録する(残す)ことが行われ、文化や歴史が伝達されるようになる。

  • 印刷の発明により大量の書物が生産できるようになり、その普及によって情報が広範囲に伝達されるようになる。

  • 電気を使った、電信/電話の発明によりリアルタイム且つ長距離での言葉の伝達が可能となる。

  • ラジオやテレビの発明、それを使った放送という伝達方法が確立され、リアルタイムに音声や映像といった情報を広範囲に伝えることが可能となる。

  • インターネットの普及により、デジタル技術を活かした双方向のコミュニケーションがより身近で素早く手軽に行えるようになった。

一言、コミュニケーションといっても、こうして振り返ってみるといくつもの発展や発明によって進化してきたことが分かります。
そのなかのテキストコミュニケーションをとっても、手紙や電報から電子メールやSMSへの発展というのは凄まじいものがあります。
そういえば、小学生の頃に10mぐらいのタコ糸で糸電話を作って声が届いた時は驚きでしたね。

社会人になってパソコンが普及し始めた頃、独身寮の隣の部屋とパソコン同士を直接クロスケーブルでつないで文字が送信できた時に大歓声が起こったのが懐かしいです。
これも私のコミュニケーションの歴史なのでしょうか・・・

2.テキスト通話とは?

さて、前述したテキスト通話ですが、このテキスト通話を実現する「 (ジフシー)」というアプリケーションが紹介されていました。

テキストで通話感覚「Jiffcy(ジフシー)」

いわゆるテキストチャットと通話を合体させたようなもので、電話のような呼び出しに応答すると以降テキストでのチャットが開始されます。

相手が入力した文字がリアルタイムに1文字ずつ表示され、あたかも電話で通話しているような感覚でチャットが行われます。
相手の打った文字が1文字ずつ流れるように表示されていく様は、まさに会話している感覚のテキストでの通話ですね。
しかもリアルタイムで文字を読んでいるわけですから未読の心配もありません。

利用しているのは、Z世代やα世代の学生が大半のようで、直ぐに返事が欲しい場面での利用が多いようです。使用している方へのインタビューで印象的だったのが、声を発しての通話ができない電車の中でこのアプリを使うことで、あたかも通話しているようにコミュニケーションをとっているとのことでした。

満員電車の中で大きな声で通話しているおじさんよりよっぽど常識があるなぁと感心したのは私だけでしょうか。

3.新しいテキストコミュニケーションの形

次に、テキストコミュニケーションに関する技術動向やトレンドについて、気になった点をピックアップしてみたいと思います。

音声とテキストの融合

音声とテキストの相互変換や手が離せない場面でのタイピング不要のコミュニケーションがあげられます。
例としてはスマートスピーカーや音声入力マイクがあります。
医療現場等で実際に使用されているのを見たことがあります。 

絵文字・GIF・スタンプの利用拡大

テキストだけでなく、視覚的な要素を組み合わせることで感情やニュアンスを簡単に伝えられるコミュニケーションも身近なものになりました。
LINEなんかではスタンプだけで会話している方も多いのではないでしょうか。象形文字はスタンプの元祖なのでしょうか(笑)

マルチモーダルコミュニケーション

画像、動画、音声、テキストの複数のメディアを一度に利用/組み合わせたコミュニケーションが増加してます。
Instagramでのストーリー投稿などがあげられます。

AR/VRを活用したコミュニケーション

拡張現実(AR)や仮想現実(VR)技術を使った、メタバース内でのチャットや仮想空間での会話も新しいコミュニケーションといえるのではないでしょうか。

余談ですが、私たちファンリードのnote記事でも、過去にAR/VRを活用したソリューション提案の記事があります。
よろしければこちらもお読みください。

感情認識AIの活用

テキストから感情を読み取り、それに応じた返信や対応を行う技術のことで、カスタマーセンターなどで顧客の不満を即時に察知し対応するカスタマーサポートに活用されているようです。
テキストから感情を読み取ることが出来るとは、AIの進化の凄さを感じます。

4.まとめ

テキストコミュニケーションを中心に歴史やトレンドをみてきましたが、いつの時代も自分の想いを相手に伝えたいという気持ちは強く変わらないものだなと感じました。

その欲求が文字だけで伝えるということにとどまらず、最新のテクノロジーと融合することでより体験的な世界をつくりだしてきている気がします。
仕事やプライベートでメールやチャットを使ってのコミュニケーションも多いですが「直接会って話してみないと伝わらないよね」なんて話をよく聞きます。
ちょっと未来のスマートフォンでは、前述の最新トレンドや技術を盛り込むことによって、手に持っているだけでテキストに込められた嬉しさや楽しさや優しさを伝えてくれるのかもしれません。

文字だけでは気持ちは伝わらないという考えはもう古いのかもしれません。