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ローコードって何?OutSystemsが解決する開発の悩み

こんにちは!ファンリード技術統括室です。

アプリケーション開発と聞くと、「難しい」「時間がかかる」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、ローコード開発プラットフォーム「OutSystems」を活用することで、これまでの常識を覆すスピーディーで簡単な開発が可能になります。

当社では、2020年からローコード開発プラットフォーム「OutSystems」の開発体制の構築に取り組んできました。
2024年12月時点では、パートナーを含む約20名のメンバーがこのプラットフォームを活用した開発プロジェクトに携わっています。さらに、体制の倍増を目指して要員育成や提案活動を推進し、より多くの企業の課題解決を支援していきたいと考えています。

本記事では、そんな当社が考えるローコードとは、そしてOutSystemsの具体的な特徴やメリット、そして実際の開発の流れまでをご紹介したいと思います。


ローコードとは

ローコード(Low-Code)とは、その名の通り「コードを少なく」してソフトウェアを開発する手法を指します。
従来のプログラミングでは、膨大な量のコードを書き上げる必要がありました。一方ローコードでは、視覚的なインターフェイスを活用することで、ドラッグ&ドロップでの操作やテンプレートの利用が中心となり、開発効率を大幅に向上させるとともに、ITスキルの高くないユーザーでもアプリケーション作成をサポートできるため、近年注目を集めています。

一方で、「大規模システムには向かない」「自由度が低い」といったイメージも存在するようです。しかし、OutSystemsのような高度なローコード開発プラットフォームでは、これらの課題を解決し、柔軟かつ強力な開発環境が提供されています。

OutSystemsとは

OutSystemsは、ソースコードをほとんど記述することなく、WebアプリケーションやiOS/Androidアプリケーションを自動生成できるローコード開発プラットフォームです。少ないコードで高度なアプリケーションを構築できるこのツールは、業務効率化や新規サービス開発のスピードアップに大きく貢献します。

2000年にポルトガルのOutSystems社が発表したこのツールは、国内で160社以上、国外では1,400社以上の企業で採用されています。ローコード開発の可能性を最大限に活かした革新的なプラットフォームともいえます。

OutSystemsにおける開発の概要

OutSystemsには複数のバージョンがあり、直近ではクラウドネイティブ版の「ODC(OutSystems Developer Cloud)」もリリースされていますが、現在当社では主に「Reactive(O11)」を用いた開発を行っています。

Reactiveでは、以下の4つのタブを用いてアプリケーションを構築します:

・プロセス:ワークフローやバッチ処理を記述

インターフェイス:画面デザインを作成

ロジック:ボタン押下時の処理やバッチ処理をフローチャート形式で記述

データ:データ属性を定義

いずれのタブでも、構成部品をツールメニューからドラッグ&ドロップすることで直感的に操作、アプリケーション作成ができます。

実際に作成した画面の例です。
慣れた方ならこのような画面を半日もあれば作成できます。

OutSystemsの具体的なメリット

実際にOutSystems開発に携わってきた立場からみて、OutSystemsを活用して感じた具体的なメリットは以下の通りです。

  • GUI操作での開発:ドラッグ&ドロップで直感的に開発可能

  • レスポンシブデザイン:PC・タブレット・スマホでの画面確認が容易

  • RDB連携:Aggregate機能で簡単にデータ参照が可能

  • 外部システム連携:RestAPIを利用した外部サービスとの統合が簡単

  • 開発効率の向上:JavaやC#と比べて約10倍の生産性

一方、唯一のデメリットとして、ライセンス費用が挙げられます。
中小企業には導入が難しいケースもあるため、現状では大手企業を中心に採用が進んでいるようです。


今回はOutsystemについてご紹介しました。
当社では今後も、Webアプリケーションの設計・開発経験者を中心に技術者育成を進め、OutSystemsのさらなる活用を目指していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!