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思い出メタバース

こんにちは!ファンリード編集部です。

近年、「メタバース」という技術が発展しています。メタバースはインターネット上の仮想空間のことです。
メタバースの用途は多岐にわたります。例えば、コミュニケーション。
仮想空間のなかで、世界中の人とオンラインで話すことができたり、ビジネスの分野では、仮想空間上のオフィスをつくることができます。そのため、テレワークしながらも、まるでオフィスにいる感覚でコミュニケーションをとることが可能です。
他にもゲームやライブ、買い物もメタバースでできる時代になりました。

そして、メタバースは冠婚葬祭での活用も考えることが可能です。
ファンリードが過去お客様にご提案した事例として「思い出メタバース」というものがあります。

本日はこちらを紹介したいと思います。


故人への想い

葬儀は基本的に対面で行われますが、様々な事情で葬儀に参列できない方がいらっしゃいます。
葬儀は、故人と会うことができる最後の機会ということもあり、なるべく参列したいと思った人が、障害を感じずに参列できる仕組みつくりが必要です。

オンラインでできること

まずは、メタバースよりも手早く取り入れるものとして、オンラインで実現できることがあります。

・オンライン葬儀サイト
葬儀をライブ形式でオンライン公開し、現地に行けない方でも葬儀の様子を見守ることができます。

・オンライン追悼サイト
故人の追悼に関連する情報を集約し、家族や親しい人で、故人の生涯や記憶を共有することができます。 

・オンライン祈りサービス
ウェブサイトから故人に祈りを捧げ、祈りの内容やメッセージは故人の家族や親しい人とも共有することができます。

故人との新しい向き合い方、メタバースの活用

故人との突然の別れを受け入れられない方もいると思います。故人とお話した気持ちになれた、会えた気持ちになれたというだけでも、残された人にとっては、心が救われるかもしれません。

「思い出メタバース」は、故人本人の気持ち、また、残された人の気持ちをメタバースで解決します。

また、自分自身がこの世の人生を終える時が近いと考えたときに、「身体が元気な時であればできたが、やり残したことがある」「自分が亡くなった後も、家族や大事な人との絆を守りたい」という気持ちも、形にすることができます。

仮想空間の葬儀
メタバースを活用し、仮想空間で葬儀を執り行います。主催者や参列者の居場所を選ぶことなく、どこからでも参列することができます。オンラインの場合は、葬儀の様子を見守ることになりますが、メタバースの場合は、身体が不自由な方でも、仮想空間上でお焼香をあげるなど、周りの参列者と同じように参列できます。

・仮想空間(VR)で故人に会える、話せる
故人の姿勢や声を再現し、仮想空間(VR)で故人との会話をすることができます。また、故人の発言や行動パターンを学習したAIを使用し、故人との会話を再現します。

・オンラインメモリアル
故人の記憶や情報をデジタル化し、故人の記憶を仮想空間で共有することができます。追悼サイトのように個人それぞれが見るだけではなく、仮想空間上でコミュニケーションを取りながら振り返ることができるがメリットです。

故人になる前にできること

既に亡くなった方でも、過去の映像や音声、残された人により上記を実現することは可能です。
ですが、生前に自分のデータを残しておくほうが、より生きていた頃の本人に近づけることが可能になります。利用するサービスとして以下のようなものがあげられます。

自分のデータをインプットする
・自分の声や歌
ボイスレコーダーを使用して、自分のボイスデータを保存します。

・自分の性格
SNSやチャットアプリなどを使用して、自分のコミュニケーションスタイルや言葉使いなどを記憶します。

・自分の見た目
カメラを使用して、自分の顔や身体の動きなどを保存します

自分の歴史をインプットする
・自分史
 ライフストーリーに自分の人生に関連するエピソードや想いでなどを保存します

・自分アルバム
 写真やビデオを使用し、自分の人生に関連するエピソードや想いでなどを保存します

・自分日記
 手紙や日記などを作成し、自分の感情や考えなどを記録しておきます

残される人達に贈り物をする
・手紙
家族や大事な人に対する愛情やメッセージなどを手紙にまとめて残します。

・メモリアルアイテム
家族や大事な人とつくった特別な思い出の品や、自分の人生に大きな影響を与えたアイテムなどを、メモリアルアイテムとして残します。メタバース上で、もしくは物理的なものでも、準備することができます。

・特別な日の準備
家族が思い出すことができるように、自分が生きていた頃の特別な日の準備を行っておくことができます。例えば、故人になった後も、家族や大事な人の誕生日や、記念日ごとに、メタバース上でのお祝いや、物理的なプレゼントを生前に準備しておくこともできます。

思い出メタバースは、個人向けの他、企業の創設者、文化や伝統に重きを置く産業などでも活かせるかと思います。
また、今回は葬儀を事例としましたが、他にも学校の卒業時の思い出作りや、家族の成長、企業の発展の記録として残しておく用途でも活用できそうです。

おまけ:NFTで残す遺言について

ここで、NFT技術を少しご紹介したいと思います。
NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)とは、仮想通貨などにも使われる改ざんができないブロックチェーンを活用して作成される代替不可能なデジタルデータのことです。
現在、政府によるデジタル技術を活用した遺言制度について検討が行われています。この制度が確立された場合、遺言もデジタルで残すことができるようになります。
遺言書は、故人の意思を残したもの。高いセキュリティ水準を満たすことができれば、改ざんや紛失を防止できるので、大変有効な選択といえます。
思い出メタバースと組み合わせることで更に面白い取り組みも考えられます。

今回ご紹介した「思い出メタバース」いかがでしたでしょうか。
デジタル化推進したいご要望などありましたら、ファンリードまで是非お問合せください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。