社長の仕事はAIに委ねられるか
こんにちは!ファンリードの代表取締役社長の小林です。
今日は、社長の仕事はAIに置き換えられるか、
私自身が検討してみました。完全に私の主観です。
まず、社長の仕事を大別すると以下の内容があります。
① 経営戦略の立案
社長は、企業の長期的な目標を設定し、それを達成するための戦略を立案します。
② 意思決定
企業の重要な意思決定を行い、方向性を示します。具体的には、新しい事業や市場の参入、資源の配分、重要な投資の決定などが含まれます。
③ 財務管理
企業の財務状況を監督し、利益を最大化するための方針を決定します。また、資金調達や予算管理も重要な業務です。
④ 組織管理: 社長は企業全体の組織構造を監督し、必要に応じて組織を再編成します。人材の採用、育成、評価、そしてリーダーシップチームの選定も含まれます。
⑤ 外部関係の構築: 社長は投資家、顧客、サプライヤー、政府機関などの外部ステークホルダーとの関係を構築し、維持します。
⑥ リスク管理: 社長は企業が直面するリスクを評価し、それに対応する戦略を策定します。
個別に検討してみましょう!
① 経営戦略の立案 △
企業が属する市場の情報(成長性など)、業種、競合他社や競合製品、自社のリソース(人、モノ、カネ、情報)などをデータベースに投下できれば、自社の強みや弱みを含めて、ある程度の戦略はAIが出してくれるのでは無いかと思います。
一方で、以下の問題があるので△です。
自社のリソース情報をどこまで細かく反映できるか。時間的にも機密情報的にも限界があるかもしれません。ここが細かく反映されないと精度の高い戦略が策定できないかもしれません。
また、AIが出した戦略を実現させる行動計画に落とせない可能性があります。AIは過程がブラックボックスになり、前提となる背景や結論が不透明だと、どのように実現させるかを策定できない可能性があります。
② 意思決定 〇
この論点は、結構使えるのではないかと思います。実際、大きな問題に悩んだ経営者は、信頼できる専門家や先輩経営者などに相談することがよくあります。つまり、多くの経営者の意思決定をデータベースとして取り込めば、どのように対処すべきか、そのメリットデメリットぐらいは分かるようになり、意思決定に資する情報が得られると思います。①と異なり、あえて、自社の情報を細かく入れなくても、参考にするという目的は達成されると思います。
③ 財務管理: ×
おそらく向かないです。業績管理、投資、資金繰りなど、いろいろな視点で財務数値を見ることがありますが、AIはいらないと思います。そこまで、複雑に考えなくても、財務経理部や経営企画部がしっかりしていれば、要はパズルを組み立てるレべルでAIまでの複雑性は不要です。また、財務管理は経営者の説明責任と密接に関係することから、AI挟んでブラックボックスにすると説明責任が果たせないことが懸念されます。
④ 組織管理 〇
すでに要員管理(配員管理)などのシステムが多く登場しています。この要員管理システムに、会社の目指すべき人物像と教育方針、これまでのメンバーの業務や経験、取得した資格、現在の仕事内容やKPI、望むキャリアなどを反映できれば、AIが最適案を提示できるのでないかと思います。現時点でも、スクラッチの社内開発で試みる会社もあります。
⑤ 外部関係の構築 △
AI自体が外部関係とのコミュニケーションの置き換えまではできないと思いますが、
それぞれの関係者が会社にどのようなことを期待しているか、何を聞きたいかを予測し、その答えをAIで検討することはできると思います。この準備を通じで、外部関係者との面談やディスカッションを有意義にして、信頼を築くことはできるかもしれません。
⑥ リスク管理: △
一般論としてのリスクの抽出やそれの対応案は、AIで策定可能だと思います。ただし、充実した情報にするためには、こちらは自社の細かい情報を反映することが必要で、実効性に疑義があります。
まとめ
AIを使った将来の絵姿を検討するのは楽しいですよね!
われわれのmission shape the futureもその想いを込めています。
ぜひ、みなさまの会社でも一度、社長と話してみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。