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オンプレミス環境でのBCP対策

こんにちは!
ファンリードnote編集部です。
今回は、オンプレミス環境でのBCP対策についてご紹介いたします!

※オンプレミス(on-premises)とは:
プレミスは、主に建物や施設を指します。IT用語としてのオンプレミスは、使用者の管理する施設内で、システム稼働やネットワーク、ソフトウエアの設置、運用することを指します。
※BCP(Business Continuity Planning)とは:
災害をはじめとした緊急事態における事業継続計画のことです。


BCP対策の重要性

BCP(事業継続計画)は、上記のとおり、企業が災害や障害発生時にも業務を継続できるようにするための計画です。自然災害やシステム障害が発生した場合、業務の中断は企業にとって大きな損失となります。そのため、BCP対策は企業のリスク管理において非常に重要です。
今回はオンプレミス環境でのBCP対策としてArcserve Replicationを利用した対策を再確認してみました。

Arcserve Replicationとは?

Arcserve Replicationは、データのリアルタイム複製を可能にするソリューションです。これにより、データの損失を最小限に抑え、迅速な復旧を実現します。

レプリケーションとは

データレプリケーションは、データを複数の場所に同時に保存する技術です。これにより、データの可用性と耐障害性が向上します。
例)遠地拠点へのデータ転送

本社のデータを支社へレプリケーションして災害対策

他のバックアップソリューションとの違い

Arcserve Replicationは、他のバックアップソリューションと比較してリアルタイム性と安全性に優れています。ユーザーの更新データをリアルタイムに複製することにより、データの整合性を保ちながら迅速な復旧が可能です。

Arcserve Replicationの機能と利点

リアルタイムデータ複製

Arcserve Replicationのリアルタイムデータ複製機能により、データの変更が即座に複製先に反映されます。

手動切り替え(安全性)

障害発生時に手動でシステムを切り替えることにより、管理者が状況を確認しながら安全に切り替えを行うことができます。

データ整合性の確保 

データの整合性を保つための機能により、データの一貫性を保つことで、復旧後の業務再開がスムーズに行えます。

本番サーバが故障した場合の対応例

ファイルサーバに障害が起きたとしてもレプリケーションをしていれば安心です。レプリカサーバには本番サーバと同じファイルが存在するため、万一の際の代替サーバとして使用できます。
本番サーバが故障した場合のレプリカサーバに切り替える手順を見てみましょう。

以下の手順で対応します。

0.通常運用:本番サーバのファイル(マスタデータ)を利用。
     更新した情報はリアルタイムにレプリカサーバに複製。

1. 故障検知:本番サーバの故障を検知します。
2. 状況確認:管理者が故障の状況を確認し手動切り替えの準備(①~③)を行います。

3. 手動切り替え:管理者がレプリカサーバに手動で切り替えます。
4. 業務再開(レプリカ) :レプリカサーバが本番サーバとして機能し、業務を継続します。
5. 本番サーバの復旧 :本番サーバは修理・交換等の復旧作業を実施します。

6. 復旧作業:本番サーバの修理や交換完了後、レプリカサーバで更新されたデータのみを本番サーバに反映します。(リストア)

7. 業務再開(本番):復旧後に再度レプリケーションを設定し本番サーバへアクセス先を変更し業務を再開します。

まとめ

Arcserve ReplicationによるBCP対策は、昔からあるソリューションです。
レプリケーション機能は、Arcserveのようなソフトウェアだけでなくストレージ製品にも機能として搭載されている場合もあり、BCP対策としてリアルタイムでの遠隔地レプリケーションバックアップは一般的です。
近年はクラウド環境も増えてきておりますが、クラウドに移行できないデータ等を扱っている企業もまだまだあります。
そのような環境下でのリアルタイムデータ複製と手動切り替えによる運用はBCP対策としては非常に有効だと再認識しました。
「いざ」という時の為に運用、手順含めて定期的に再確認するなどの備えが必要ですね。

ファンリードではBCP対策に関するご相談も受け付けております。気になる方は是非ホームページからお問合せください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。